野村眞里子(プロデューサー・フラメンコ舞踊家)

小松原庸子スペイン舞踊研究所をへて、小島章司フラメンコ舞踊団に入団。舞踊団員として劇場公演、イベント、TV番組、CM等に出演。

87年に独立し、アトリエ・エルスール設立。プロデューサーとして『アントロヒア・デル・フラメンコvol.1〜4』『現代詩フェスティバル‘95‘97‘07』など400以上のイベントのほか、CD、ビデオ、DVD、TV番組のプロデュース、コーディネートも手がける。特に『現代詩フェスティバル’95 詩の外出 〜身体/映像/音楽とともに〜』は、「日本の詩を書物から舞台空間に引きずり出した画期的イベント」と評され、マスコミに大々的に取り上げられ、日本の詩の朗読ブームの先鞭を切った。

02年、野村眞里子/エルスール・フラメンコ舞踊団を旗揚げし、『王女メディア』『黒いサラ』『王女メディア 〜愛の深淵〜』『ututu』『ututu2010』などを発表。フラメンコ、コンテンポラリーダンス、現代詩のコラボレーション積極的に行い、高い評価を得た。ドキュメンタリー番組「Edge。」では04年、06年の2度にわたり自身の舞踊世界を特集された。

2011年、「ダンス」と「現代詩」の未来のために「エルスール財団」を設立し、代表理事に就任。「フラメンコ部門」「コンテンポラリーダンス部門」「現代詩部門」の三部門で新人賞を設けている。2014年秋、エルスール財団主催第1回公演『黒いサラ 〜四つの声の組曲〜』を開催。2017年4月、自宅をリノベーションし、「エルスール財団記念館 〜詩とダンスのミュージアム〜」をオープン。記念館では、講座、朗読会、トークイベント、ライブなど多数開催。2018年9月には、歴代のフラメンコ部門新人賞受賞者が一堂に会した公演『アントロヒア・デル・フラメンコvol.5』を開催した。

2003年〜2018年までの15年間、フラメンコの本場セビリアに住み、東京とセビリアを往復する生活を続けた。

日本フラメンコ協会特別正会員。日本フランス語・フランス文学会正会員。日本女子大学非常勤講師。